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日常のいろいろをメモ。

名古屋市美術館「ゴッホ展」

先日、名古屋市美術館で開催中の展覧会「ゴッホ展―響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」(2/23~4/10)を鑑賞してきた。

 

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今回の展覧会は、日時指定予約制、入場時間は1時間刻みになっている。

予約数に残がある場合は当日券が発売されるが、必ず入れとも限らないので、気が向いたらふらっと出かけられないのが難点。

前回出かけた展覧会は、土日祝のみ予約制で平日は指定がなかったので、同様になるのでは思っていのでがっかり。

金曜日は午後8時迄なので、他の曜日は閉まる時間帯なら少し空くのではと予想して、前日に予約券を購入して出かけた。

フルタイムで働く人はまだ勤務時間帯の夕方、もう少し空いているかと思ったが、かなりの混雑具合。

時間を追うに連れだんだん混雑してきた。

 

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音声ガイド(600円)は女優の浜辺三波さんと俳優の鈴木拡樹さん。

絵が主役なのだから、落ち着いたトーンでたんたんとした解説の方が好み。

 

最近、エントランスすぐのところは撮影スポットになっていたのだが、今回はなかった。

残念。

混雑が予想されるので仕方がなかったのだろうが、名古屋市美術館はSNS映えするサービスが他より乏しい気がする。

 

 

20世紀初頭、ファン・ゴッホ作品の世界最大の個人収集家となったヘレーネ・クレラー=ミュラー。ファン・ゴッホの芸術に深い精神性を見出し、情熱と理念をもって収集活動に打ち込んだヘレーネは、のちにクレラー=ミュラー美術館を設立し、作品を広く公開する夢を実現しました。

本展では、作品を通じて魂の交流ともいえる深い結びつきを得た画家と収集家の関係に焦点を当て、ファン・ゴッホの魅力に迫ります。クレラー=ミュラー美術館のコレクションから、選りすぐりのファン・ゴッホの油彩画28点と素描・版画20点を展示。また、ミレー、ルノワール、スーラ、ルドン、モンドリアンらの作品20点もあわせて展示し、近代絵画の展開をたどるべく築かれた、ヘレーネの類まれなコレクションをご紹介します。さらに、ファン・ゴッホ美術館から《黄色い家(通り)》を含む4点を展示し、ファン・ゴッホの人気が飛躍的に高まっていく背景にも注目します。

~ちらしより~

 

 

みどころ1
〈糸杉〉最後の傑作、16年ぶりの来日!

「〈ヒマワリ〉のような作品にしたい」と、ファン・ゴッホが本格的に取り組み始めたのが、糸杉でした。おそらく南仏滞在の最後に制作されたプロヴァンス時代の集大成ともいえる作品、《夜のプロヴァンスの田舎道》が16年ぶりの来日です。  ~ちらしより~

 

「夜のプロヴァンスの田舎道」(1890年5月)

artsandculture.google.com

今回の目玉は最後の最後の展示。

中学の美術の教科書で知った作品。

16年前にも来日していたとのこと。

忙しすぎる日々を送っていたので、気になっていたが出かけられなかった記憶がよみがえってきた。

最晩年の作品。

 

 

「種をまく人」(1888年6月)

artsandculture.google.com

ミレーの「種まく人」がモチーフ。 

ミレーの作品は落ち着いた渋い色合いだが、筆遣いも大胆で黄色の太陽に照らされた地面がキラキラ反射してカラフル。

 

 

 

みどころ2
ゴッホを「ゴッホ」たらしめた立役者の一人、ヘレーネ・クレラー=ミュラー

ファン・ゴッホの芸術に魅了されたヘレーネは、質の高い作品を選び、初期から晩年までの画業が辿れるよう体系的に収集していきます。本展では、ファン・ゴッホの評価が確立される土壌を育んだヘレーネ・コレクションをじっくりとご堪能いただけます。 

~ちらしより~

 

「レモンの籠と瓶」(1888年5月)

artsandculture.google.com

 

 

 

「悲しむ老人(永遠の門にて)」(1890年5月)

artsandculture.google.com

 

 

 

みどころ3
《黄色い家(通り)》も!ゴッホ作品52点をご紹介!

ヘレーネのコレクションに加え、ファン・ゴッホ美術館のコレクションから《黄色い家(通り)》なども特別に出品されます。ファン・ゴッホの油彩画、素描、版画、合計52点を一堂に鑑賞できる機会にどうぞご期待ください。  ~ちらしより~

 

「黄色い家(通り)」(1888年9月 ファン・ゴッホ美術館蔵)

www.vangoghmuseum.nl

 

 

ちらしに紹介されていなかった作品の中で気に入った作品は

「草地の木の幹」(Tree Trunks in the Grass 1890年)

artsandculture.google.com

一面萌葱色の中に白い花や黄色のタンポポが咲く、ちょうど今の季節の風景。

木の幹の荒々しい筆遣いと色彩の対比が印象的。

 

 

ゴッホの絵は、晩年になればなるほど筆遣いが力強く色鮮やかさを増し、色彩の中に狂気が帯びる。

 

 

1時間半ほどかけて鑑賞後、常設展もさらっと鑑賞。

名古屋市美術館の代表収蔵作品、モディリアーニ「おさげ髪の少女」は大阪へ出張中だった。