愛知県美術館で開催中の展覧会「コートールド美術館展 魅惑の印象派」を鑑賞してきた。
エレベーターの扉も展覧会仕様にラッピング。
音声ガイド(560円)は俳優の三浦春馬さん。
ロンドンのコートールド美術館は、イギリスが世界に誇る印象派・ポスト印象派の殿堂です。マネ最晩年の傑作《フォリー=ベルジェールのバー》、ルノワールが第一回印象派展に出品した記念碑的作品《桟敷席》、セザンヌ《カード遊びをする人々》、ゴーガン《ネヴァーモア》など巨匠たちの代表作がずらりと並びます。それらが貸し出されることは滅多にありませんが、このたびコートールド美術館の改修工事のために多くの名作が来日することになりました。美術館の創設者サミュエル・コートールド(1876-1947)はイギリスの実業家で、卓越した審美眼を持つコレクターでもありました。フランス近代絵画の魅力を母国に伝えたいと、1920年代を中心に、精力的な収集を行います。1932年、ロンドン大学に美術研究所が創設されることが決まると、コレクションを寄贈。研究所はコートールド美術研究所と名付けられ、その展示施設としてコートールド美術館が誕生しました。本展では、その研究機関という側面にも注目し、美術史研究や科学的調査の成果を取り入れながら、作品を読み解いていきます。選りすぐりの絵画・彫刻約60点との豊かな対話をお楽しみください。 ~ちらしより~
ちらしで紹介されている作品はもちろん、選りすぐりの作品はどれもすばらしい。
改修工事さまさまである。
特に、ポスターなどに多用されているマネとルノワールの作品は秀逸。
下世話なことだが、氏が蒐集した作品の中でもこの2点は最高額だったんだそう。
現在の日本円に換算すると1億5千万円になるんだとか。
エドゥアール・マネ「フォリー=ベルジェールのバー」1881-82年
中央の物憂げな女性とバックの鏡の中に映る劇場の細やかな描写やきらびやかさとの対比。
ピエール・オーギュスト・ルノワール「桟敷席」1874年
ルノワールの描く女性の美しさ詰め込まれた作品。
女性の顔の透明感、真珠のネックレスの光沢感、繊細なレースの質感。ため息。
ちらしには紹介されていなかったが、とても気に入ったのでポストカードを購入。
モネらしい色使いの春を告げるような美しい作品。
印刷されると(そしてそれを撮影したのでなおさら)印象がかわってしまう。
コレクターのコートールド氏のご先祖様はフランス宗教戦争時にイギリスに逃れてきたそうで、ご自身のルーツでもあるフランスの絵画を収集されたのかとも思った。
この展覧会の巡回終了後、これらの作品を鑑賞するにはロンドンまで出かけないといけないんでしょうな。
出口に映えスポットが用意されている。
常設展も鑑賞。
一部の作品を除き、撮影可に。びっくり。
そういえば豊田市美術館で開催された常設展でも撮影可だった。
念のため、スタッフさんに確認してから遠慮なく。
エドヴァルド・ムンク「イプセン『幽霊』からの一場面」1906年 2016年収蔵
ラウル・デュフィ「サンタ・ドレスの浜辺」1906
コートールド美術館展で展示されていた作家の作品もあり、勉強になる。
展示室7「小企画 横内賢太郎 CONTACT」
とくにこの藍色をベースのものは色使いがとても好みの作品。
なんとなくモネのスイレンを思い出させる。
展示室8「木村定三コレクション 熊谷守一と猫あつめ」
ほのぼのする。
閉館の午後6時近い時間までゆっくり鑑賞。
最後にちゃっかりグッズも購入。時間がなかったのでゆっくり選べず。
画家の年表がデザインされたオリジナルTシャツ 3,850円
ポストカード 153円
テレビ塔は改修工事中でライトアップしていなないんですな。ちょっと残念。