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日常のいろいろをメモ。

名古屋市美術館「モネそれからの100年」

 
名古屋市美術館に出かけた。
 
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名古屋市中区、伏見の白川公園内にある美術館。
 
ただ今開催中の展覧会は「すべてはモネからはじまった モネそれからの100年」(2018年4月25日~7月1日)。

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気づいたら会期は残すところあと3日。
名古屋市美術館は毎週金曜日は夜7時まで延長開館。
土日よりはマシかもと思い、午後遅い時間に出かけ午後5時ちょい前に到着。
同じような考えの人が多いようで平日だがとても賑わっている。
お仕事帰りと思われるスーツ姿のお父さんと一緒のお子様連れのファミリーも多数。
そういえば最終金曜日でもあるのでプレミアムフライデーを利用された人もいるのかも。
 
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音声ガイド(520円)のナレーターは声優の櫻井孝宏さん。
 
モネが現在パリのオランジュリー美術館の壁面を飾っている睡蓮の大作に取りかかるのは、ちょうど100年ほど前のことです。画家が没した翌年の1927年にこの睡蓮の壁画が公開された時、人々の反応は今では考えられないほど冷淡なものでした。それから20年余、あまりに時代に先んじていたモネの斬新な絵画表現は次第に理解者を増やし、今ではマッソンの言葉通り、現代美術の出発点として位置付けられています。戦後アメリカの抽象表現主義の作家たちはいうに及ばず、21世紀の今を生きる作家たちにとっても、モネは尽きることのない創造の泉として生き続けているのです。
この展覧会では、約90点の出品作品によって、印象派を超えて現在にまでつながるモネ芸術の深みと広がりを、彼に影響を受けた現代美術の作家たちと比較検討することにより明らかにしていきます。またモネから現代へと向かう流れだけでなく、現代の視点からモネを見直すことにより、その新たな価値の発見を目指します。時代を超え、あらゆる人々を魅了し、刺激し続けるモネの絵画。現代美術との出会いによって再び覚醒する、この巨匠の永遠の魅力をお楽しみください。
 
 
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特に印象深かった作品は
クロード・モネ「ヴィレの風景」(1883年)個人蔵
一番最初に展示してあったことと並べて展示されていた丸山直文「puddle in the woods 5」(2010年)作家蔵の印象と相まってとてもよかった。
「海辺の船」(1881年東京富士美術館
青空にちょっぴりピンク色がかかる白い雲が印象的。
クロード・モネ「セーヌ河の日没、冬」(1880年)ポーラ美術館
最初の妻カミーユが病没後に描いた作品とのこと。氷結したセーヌ河に映るオレンジ色の太陽の光が印象的。
クロード・モネ「チャリング・クロス橋」(1899年)メナード美術館
メナード美術館にはよく出かけるので、ご近所さん的なカンジで「今はこちらにいらっしゃいましたか」と声を掛けたくなる。
作家名は失念したが、岐阜県関市板取の「モネの池」の映像作品も。
 
板取のモネの池は出かけたことがある。 
 
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学生最後の年にパリのオランジュリー美術館の壁面の睡蓮に囲まれたとき鳥肌が立つぐらいとても感激した。
それから何度となく近隣で開催されるモネ展を鑑賞してきたのでモネはとても親しみを感じる画家である。
今回の展覧会の出品作品リストを確認したらほとんどが国内にあるもの。美術館だけでなく企業や個人蔵も。
改めて、私だけでなく日本人はモネが大好きなんだと認識した。
 
 
地下1階の常設展もさらっと。
 
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こちらの目玉のモディリアーニ「お下げ髪の少女」(1918)
今回も外部にお出かけしておらず、挨拶できた。
びっくりした作品は、荒川修作「「何」を繰り返すこと。置き換えること。大地、いや、しかしそれは多くの瞬間的なもの。変わることなく不連続な世界へ立ち返ること。この過程が問題だ。」(1987-88)
長い作品名はともかくとして、作品の一部は床に置かれており靴で乗ってもOK。
現代アートですな。
 
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次の展覧会は「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」(7/28~9/24)。
こちらも出かけたいが、9月に入ってからになりますかな。
 
 
 
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