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名古屋市美術館「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」

 
名古屋市美術館で開催中の「名古屋市美術館開館30周年記念 至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」(2018年7月28日(土) ~ 9月24日(月・休))を鑑賞してきた。
 
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会期まで本日を含めてあと4日。
会期中最後の平日。
金曜日は午後7時まで開館時間が延長されるため午後遅めに出かけた。
あいにくのお天気にもかかわらずたくさんのお客さん。
 
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スイス、チューリヒのビュールレ・コレクションは世界でも有数のプライベート・コレクションとして知られています。特に印象派とポスト印象派の充実ぶりは素晴らしく、モネ、ルノワールセザンヌ、ファン・ゴッホなど著名な作家の代表作がずらりと揃っています。画集などでかつて目にした、あの作品も、この作品も、ビュールレ・コレクションだったのか! と驚く方も少なくないはず。今回は印象派を中心、コレクションから精選された64点の傑作の数々をご覧いただきますが、約半数が日本初公開です。中でも4 メートルを超えるモネの《睡蓮》の大作は、今回初めてスイス以外で展示されます。この至上のコレクションは2020年にチューリヒ美術館の新館に移管されるため、日本でまとめてご覧いただけるのは今回が最後の機会になります。どうぞお見逃しなく。 ~名古屋市美術館のHPより~
とても日本人好みの作品のオンパレード。
1点だけでも目玉になるような作品がずらっと。
 
 
名古屋市美術館ではめずらしく、入り口は2Fに設置。
音声ガイド(520円)ナビゲーターは俳優の井上芳雄さん。
 
 
一番人気はポスターにも採用されているルノワール「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」(1880年)。
しばらく待って最前列でしっかり堪能してきた。
ルノワールの最盛期の作品はほんとうに透明感がすばらしい。
ルノワールアルフレッド・シスレーの肖像」(1864年)もよかった。
 
 
2008年に盗難された4作品も。
モネ 「ヴェトゥイユ近郊のひなげし畑」(1879年頃)
ドガ 「リュドヴィック・ルピック伯爵と娘たち」(1871年頃)
セザンヌ 「赤いチョッキの少年」(1888年-90年)
ゴッホ 「花咲くマロニエの枝」(1980年)
 
10年前の事件になるが、報道されていた記憶がかすかに残っている。
作品の行方までは記憶に残っていなかったが、全部無事回収されていた。よかった。
この盗難事件後美術館は閉館し、移管先のチューリッヒ美術館の新館の完成前に各地の美術館に貸与されることになったんだそう。
盗難事件がなければ、今回の展覧会もなかったかもしれない。
 
 
他に印象深かった作品として、
アントーニオ・カナール(カナレット)のヴェネツィアの風景2作品「カナル・ブランデ、ヴェネツィア」・「サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂、ヴェネッツィア」(1738-42年)
カナレットの作品を鑑賞するとぜひとも死ぬまでに一度ヴェネツィアを訪れてみたくなる。きっと多くの人も同じことを思ったに違いない。
フィンセント・ファン・ゴッホ「日没を背に種をまく人」(1888年
ゴッホの作品はどれも何かを訴えかける。
ポール・ゴーギャン「膝掛け椅子の上のひまわり」(1901年)
 
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窓の外には南国の海が見える部屋の椅子に無造作にたくさんのひまわりが置かれた作品は亡きゴッホを偲んだと聞くととても印象的。
まだまだある。ほとんどの作品を網羅してしいそうだ。
 
 
最後の展示クロード・モネ「睡蓮の池、緑の反映」(1920-26年)は撮影可。
 
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フランスのオランジェリー美術館での感動をよみがえらせる。
 
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もっとゆっくり鑑賞してきたかったが時間の都合で。
それでも2時間たっぷり鑑賞してきた。
 
 
 
地下階にはイレーヌになりきりコーナーも。
 
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常設展もさらっと。
ほとんど人がおらず、モディリアーニ「お下げ髪の少女」も独り占め。
 
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名古屋市中区栄2-17-25 芸術と科学の杜・白川公園
 
よい季節になり芸術の秋本番。
今後出かけたい展覧会。