岐阜県現代陶芸美術館で開催していた展覧会「Human and Animal 土に吹き込まれた命」(2021年4月24日~6月20日)を最終日に鑑賞してきた。
岐阜県多治見市にある美術館。
初めて来館する。
市街地から少し離れた森の中にある。
途中の道路はとてもきれいに整備されている。
駐車場から美術館のある建物「セラミックパークMINO」まではこんなステキな回廊「ギャラリーウォーク」を通っていく。
緑がきれい。
当日券を美術館窓口で購入。
各種クレジットカードや電子マネーに対応している。
美術館のマークが印刷してあるシールも渡される。
係員から見えるところに貼るんだそう。
休日の正午過ぎ、最終日なのもありそこそこお客さんがいる。
タイミングを見計らえば小さな展示室は独り占めできる。
多様な素材や手法が用いられて美術作品が制作される現代、アート・テサイン・陶芸・彫刻といった芸術の諸分野の境界線は、ますます曖味になっています。
そのなかで、日本、また海外でも、「土」が広く造形の素材として捉えなおされ、素材としての土に、従来の陶芸分野に留まらない幅広い表現の可能性が見いだされています。
本展では、人と動物という根源的なモチーフに、土素材を通じて向き合う国内外の5作家、ベス・カヴェナー(アメリカ)、スーサン・ホールズ(イギリス)、奈良美智(日本)、ステファニー・クエール(イギリス)、キム・シモンソン(フィンランド)による陶作品や関連作品、約100点をご紹介します。作家らは、それぞれの関心のもと、土素材の特質に、いきもののもつ生命とリアリティを重ね合わせ、表現しています。
土がもつ力、そして土のアートの新たな局面を浮き彫りにする、多彩ないきものたちの姿をお楽しみくたさい。 ~ちらしより~
最初の展示室は撮影OKとのことで遠慮なく。
ステファニ ・クエール(イギリス1982-)「Old Boar」2012年 個人蔵
けっこう大きめの作品。
ステファニ ・クエール(イギリス1982-)「ドーローイング」2016年 作家蔵
ステファニ ・クエール(イギリス1982-)「Untitled」2014年 作家蔵
ステファニ ・クエール(イギリス1982-)「Janga Golden Lion TamarinⅡ]2015年
「Janga Macaque Ⅰ」2015年「Macaque」2015年 作家蔵
ステファニ ・クエール(イギリス1982-)「Narrow Abyss Juvenile」「Narrow abyss Mother」2018年
ステファニ ・クエール(イギリス1982-)「ドローイング」2019年 作家蔵
ステファニ ・クエールは他に18作品。
どれも愛嬌がありとても親しみやすい。
ベス・カヴェナー(アメリカ 1972-)は2作品。
「シャドーパートナー」2018年Jason Jacues Gallery and the Artist蔵は2メートルぐらいありそうなとても大きな作品。
流れるような質感。
キム・シモンソン(フィンランド 1974-)は8作品。
子どもを模した白い作品の目が強力。宇宙人っぽいというのか、インパクトがある。
お国柄か、苔むした色合いの緑の作品も3点。
この森の中にある美術館にふさわしい感じがする。
スーザン・ホールズ(イギリス 1966-)は33作品。
ラビット・ファミリー9体のうさぎの顔は、ハリー・ポッターに出てくるしもべ妖精に似た顔つきでユーモラス。
奈良美智(1958-)は一作品。
「誰もいない土曜日の創作室(あなたはいるけど)」2007年-2021年 作家蔵
作品としてはひとつだが広めの展示室いっぱいを使ったたくさんの作品群。
棚やテーブルにドローイングや使い古したぬいぐるみなんかを交えてとってもたくさん展示してある。
奈良美智っぽさ満載でとてもよい。
明るい展示室で、解説がそこまで多くなく、作家も5人と限定されていてとてもすっきりして鑑賞しやすい。
とてもよかった。