名古屋市美術館で開催中の展覧会「カラヴァッジョ展」を鑑賞してきた。
この公園には名古屋市科学館もあり、こちら目当ての親子連れや外国人観光客の姿も多数。
久しぶりにプラネタリウムも見てハシゴをしてみようかと思ったが、出かけるのが遅くなって断念。
前回、名古屋市美術館に出かけたとき、前売券を購入済み。
平日の午後遅い時間、適当な混雑具合。
チケット売り場に行列なしはさすが名古屋。
16世紀末、ひとりの天才の絵筆がローマに衝撃を与えました。ミケランジェロ・メリージ(1571-1610)、通称カラヴァッジョは、貴族や聖職者のみならず、民衆を含めたすべての人々の感情を揺さぶる、劇的で生々しい表現を宗教や神話の世界にもちこみ、一躍時代の寵児となりました。とりわけ印象的なその光と闇の効果は、同時代および後世の画家たちに多大な影響を与え、まもなくレンブラントやラ・トゥールが登場する下地を用意しました。本展覧会は、カラヴァッジョの作品約10点(帰属作品を含む)と、その追随者ら同時代の画家たちの作品約30点が、一時に名古屋で見られる奇跡的な機会です。日本で3度目、東海地方では18年ぶり、名古屋では初となるこのカラヴァッジョ展で、イタリアの巨匠の真の魅力と影響力の大きさを直に体感してください。 ~ちらしより~
2016年に国立西洋美術館まで遠征したが、今回名古屋で初開催されとてもうれしい。
音声ガイド(600円)は俳優の田辺誠一さん・声優の玉川砂記子さん。
エントランスにある撮影可のパネル。
左から
「リュート弾き」1596-97年 個人蔵(日本初公開)
「ゴリアテの首を持つダヴィデ」1609-10年 ローマ ボルゲーゼ美術館蔵(日本初公開)
「法悦のマグダラのマリア」1606年 個人蔵
「リュート弾き」は初めましてだが、国立西洋美術館で鑑賞した「ヴァッカス」など見覚えのある画風で初めての気がしない。
「ゴリアテの首を持つダヴィデ」のダヴィデはカラヴァッジョの若い頃、ゴリアテは絵を描いた当時の自画像とも。
殺人罪で死刑宣告から逃亡している苦悩が現れているかと思うととても印象的な作品。
ゴリアテの口は唾液が光っている生々しさがなんともいえない。
「法悦のマグダラのマリア」は再会。一筋の涙も確認。
「洗礼者ヨハネ」「法悦のマグダラのマリア」はカラヴァッジョが最期のときに所持していた3作品のうち2作品と言われているとのこと。
どちら宗教を題材にしているが画風がまぁそのぉエロい。
他にカラヴァッジョの作品は、
「メドゥーサの楯(第一ヴァージョン)」1596-98年 個人蔵(札幌展、名古屋展のみ)
「キリストの洗礼」1610年 ナポリ ジロラミーニ協会絵画館
「歯を抜く人」1608-10年 フィレンツェ ウフィツィ美術館群パラティーナ美術館
「聖セバスティアヌス」1606年 個人蔵
「聖アガピトゥスの殉教」1609-09年 ローマ パレストリーナ司教区博物館
メドゥーサの楯は再会。また鑑賞できてうれしい。
「花瓶の花、果物および野菜」1605-06年 ローマ ボルゲーゼ美術館
「横たわる洗礼者ヨハネ」制作年不詳 個人蔵
この2点はカラヴァッジョの作品と推定されているんだそう。
個人的には「横たわる洗礼者ヨハネ」は他の作品と比較すると少年美というのかエロさが足りないので他の画家の模写ではないかと素人ながら思った。
作品を振り返ると少年像の美しさというのかエロさが素晴しいのでカラヴァッジョはそっちの方だったかもとヨコシマなコトを想像してしまった。
一番最初に展示してある
「ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョの肖像」1617年 ローマ サン・ルカ国立アカデミー
こちらも再会。
濃いイタリア人らしいお顔。
閉館間際に2Fから逆走して1Fに戻ると入り口近くへ行くほど貸切状態。
カラヴァッジョの作品だけ、真ん前でじっくり独り占め。すばらしい。
閉館ギリギリまでがんばって(スタッフさんたちの圧に負けないよう)鑑賞できた。
常設展は断念。
お土産にポストカードを1枚。123円
ヤマザキマリさんのイラスト。
カラヴァッジョの作品、特に逃亡中に制作した作品が好みなのだが、自宅に飾るのに躊躇して断念。
美術館に入館する前に美術館外の作品を軽く鑑賞。
アンソニー・ゴームリー「接近」1999年
イサム・ノグチ「魂」1982年
山口牧生「傾くかたち-四角柱」1986-88年