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名古屋市美術館「印象派からその先へ―世界に誇る吉野石膏コレクション」

 
名古屋市美術館で開催中の展覧会「印象派からその先へ―世界に誇る吉野石膏コレクション」(2019年4月9日~5月26日)を鑑賞してきた。
 
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前売券を購入していたのでもっと早く鑑賞すればよいのだが、毎度会期終了間際にあわてて出かけている。
 
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バルビゾン派から印象派を経て、その先のフォーヴィスムキュビスム、さらにエコール・ド・パリまで、大きく揺れ動く西洋近代美術の歴史を吉野石膏コレクションの72点の作品によってご紹介します。ミレー、ドガ、モネ、ルノワールゴッホピカソシャガールなどの出品作はいずれ劣らぬ名作ばかりで、見応え十分です。吉野石膏コレクションが誇る西洋近代美術の傑作をまとめて紹介する展覧会は中部地方では初めてです。 ~名古屋市美術館のHPより~
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吉野石膏コレクションとは山形県にある石膏メーカーの吉野石膏株式会社、後の吉野石膏美術振興財団によてって蒐集されたもので創業の地の山形県山形美術館に寄託されているとのこと。
吉野石膏という企業も吉野石膏コレクションといのも今回の展覧会では初めて認識。検索したところ、吉野石膏は非上場の企業。石膏ボード生産では国内シェア70~80%と圧倒的。もしかしたら自宅の壁もここのものかもしれない。
っと、鑑賞の感想からずれていってしまっている。
 
平日の午後4時過ぎ、金曜日は午後8時迄開館なので続々と来館者が増えてきている。
昨年秋に開催された「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」も最後の平日に鑑賞したが、愛知県内の美術館とは思えない混雑ぶりだったので、それを思うと空いている。
 
音声ガイド(520円)のナレーターは声優の梅原裕一郎さん。
 
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21作品のガイド。
 
 
入ってすぐのところは撮影OK。
 
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全部で72作品。コロー、ミレーから始まり、シャガールまで。
作家ごと、活躍した年代順に並べられて絵画の流行がわかるよう展示されている。

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作品自体は初めてだが、作家はよく鑑賞している作家ばかりで見応えがある。
あぁいかにもらしいと思わせるわかりやすい作品が多く、知識がある分より楽しめる。
 
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ポスターにも使われているルノワールパステル画「シュザンヌ・アダン嬢の肖像」(1887年)は青い瞳がとても印象的。瞳の色にあわせた服とピンクの背景が少女のかわいらしさをより効果的にみせている。昨年秋に鑑賞した「ビュールレ・コレクション展」の「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」を思い出させる。
ルノワールは豊満な裸婦像も多いが、今回の展覧会はみな服を着た作品ばかり。
思い返すとルノワールだけでなく他の作家も胸がむき出しの裸の作品はなかった気がする。
財団のHPの中の所蔵美術品が確認できるが、さらっと見てみたところ裸の作品はみあたらなので、ここの好みかもしれない。
子ども連れでも安心できると思う。
 
とても好みにあったコレクションで今回の展覧会になかった作品もぜひ鑑賞したくなった。
山形県には一度も足を踏み入れたことがないので、機会を設けて山形美術館目当てに出かけたい。
 
 
地下の常設展もさらっと鑑賞。
展覧会にもあったキスリング、シャガールローランサンの作品が特に印象深かった。

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カラヴァジョ展(2019年10月26日~12月15日)はぜひ出かけたい。