名古屋市美術館で開催中の「ランス美術館展」を鑑賞してきた。
パリから北東へ約140キロ、特急電車でわずか45分の距離にある街、それがランスです。街の中心にあるノートルダム大聖堂は、歴代のフランス国王が戴冠式を行った由緒ある寺院として知られ、世界遺産にも登録されています。また、かつてのシャンパーニュ地方の中心地であったこの街は、フランスが世界に誇るシャンパンの産地としても知られています。そしてもう一つ、この街の香り高い文化を伝えるのが、200年以上の歴史を誇り、数多くの名品を収蔵するランス美術館です。そのコレクションは5万点を優に超えますが、今回の展覧会ではその中から選び抜かれた約70点の名画をご紹介します。17世紀から20世紀にかけて、西洋絵画300年の歴史をたどる作品は、ドラクロワ、コロー、ミレー、ピサロ、ゴーギャンなど、日本人にもなじみの深い作家が数多く含まれています。また、ランス市には近年藤田嗣治の遺族の元に秘蔵されていた作品がまとめて寄贈されましたが、70点の出品作中、約30点を藤田の作品が占めています。名古屋市美術館とランス美術館は2013年に友好提携の覚書を交わし、名古屋市とランス市も姉妹都市提携に向けて現在準備を進めています。この両市の友好を記念して、3点の作品が特別出品されます。歴史と文化の香る街ランスからの名品の贈り物の数々をどうぞご堪能ください。
音声ガイドはなかった。残念~。
こういったサービスはうれしい。
会期があと3日に迫っている、平日最終日の午後。
平日にもかかわらずけっこうなお客さん。
それでもタイミングを見計らえば、ひとつずつ正面でじっくり鑑賞できる。
1Fは年代順(国王たちの時代・近代の幕開けを告げる革命の中から・モデルニテをめぐって)に並べられている。
17・18世紀の作品の中には作者不明のものや作品名が推定のものが何点かあり、フランス革命時の混乱を想像させる。
作者不明「ルイ13世」17世紀
作者不明「ディアナに扮した女性の肖像」18世紀
作品の多くは額にガラスがはめられておらず、筆遣いがよく観察できる。
ありがたいですな。
お土産にレオナール・フジタ「猫」1963年のポストカードを買おうと思ったら、売り切れだった。もっと早く来ればよかった。残念。
姉妹都市が成立した際もぜひ記念展覧会を期待したい。
その際はぜひ音声ガイドもお願いします。
2Fには今回の目玉のダヴィッド(および工房)「マラーの死」をコラージュした写真スポットも設置されている。
常設展も鑑賞してきた。
こちらの美術館の目玉、モディリアーニの「おさげ髪の少女」に久しぶりに対面。
ググってみたら同時期に購入しているとのことなので、既に鑑賞していても印象に残らなかっただけかもしれない。
常設展の最後に「郷土の美術:斎藤譲コレクションによる北川民次の版画」がたくさん展示してある。
個人が収集されていたまとまった作品をこうして美術館で鑑賞できるとはとてもありがたい。
名古屋市中区栄二丁目17番25号