先日、東京国立博物館で開催中の「東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」」(10/18-12/11)を鑑賞してきた。
東京国立博物館は明治5年(1922年)発足とのことで、今年で創立150年なんだそう。
所蔵する国宝89件を全部公開。但し、会期中に入れ替えがある。
チケットはネットで11月15日に発売分を入手。即日完売だったよう。
電子チケットのみ。
平成館。
1時間刻みで入館が指定されている。
30分経過後だったので、行列せずスムーズに入館。
音声ガイド600円(現金のみ)、ナビゲーターは吉沢亮(俳優)、ナレーターは渡邊あゆみ(アナウンサー)。
音声ガイドは22件、内国宝12件、約35分。
NHKのアナウンサーのナレーションはとても聞きやすくてよい。人気の俳優とか声優とかのないアナウンサーオンリーバージョンの2種類用意してほしい。
音声ガイド国宝は12件。
観楓図屛風(かんぷうずびょうぶ) 狩野秀頼(かのうひでより)筆 室町~安土桃山時代 16世紀
【観楓図屛風】
— 東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」 (@tohaku150th) 2022年10月14日
洛北・高雄山麓を流れる清滝川あたりは紅葉の名所です。女性たちが酒や茶を楽しみ、鼓を打ち舞う武士たちが車座になって酌み交わします。戦乱の世が続く秋の一日に、人々がつかの間の平穏なひとときを謳歌しています。#東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展 pic.twitter.com/QnJehcbu2C
楼閣山水図屛風(ろうかくさんすいずびょうぶ)池大雅(いけのたいが)筆 江戸時代 18世紀 團伊能氏寄贈
【楼閣山水図屛風】
— 東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」 (@tohaku150th) 2022年10月11日
中国の景勝地、洞庭湖を眺望する岳陽楼(右隻)と酔翁亭(左隻)を描いた作品で、右隻の波の描き分けや左隻の生き生きとした人物表現がみどころです。金地に墨や鮮やかな色彩が美しく溶け合う大雅の代表作です。#東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展 pic.twitter.com/paswJ2DGVF
千手観音像(せんじゅかんのんぞう)平安時代 12世紀
【千手観音像】
— 東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」 (@tohaku150th) 2022年8月31日
右下に婆薮仙、左下に功徳天が描かれた千手観音像です。四十二の腕に加え、小さな手が円形に配されます。截金文様が華やかで美しく、色調も繊細です。川崎造船所を創立した川崎正蔵の旧蔵として知られる名品です。#東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展 pic.twitter.com/J5rzLZDGzP
地獄草紙(じごくぞうし)平安時代 12世紀
【地獄草紙】
— 東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」 (@tohaku150th) 2022年8月26日
八大地獄の一つ、叫喚地獄での責め苦を描く絵巻です。平安時代末に作られ、制作当初は後白河天皇の蓮華王院宝蔵に納められていたと考えられています。江戸時代には岡山の安住院に伝来し、1950年東博に収蔵されました。#東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展 pic.twitter.com/rgu7EvjUqN
古今和歌集(元永本)上帖(こきんわかしゅう げんえいぼん じょうじょう) 平安時代 12世紀 三井高大氏寄贈
【古今和歌集(元永本)上帖】
— 東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」 (@tohaku150th) 2022年9月8日
孔雀唐草文ほか多様な文様の雲母摺りや、金銀箔が施された日本製の唐紙が使われています。原装幀のまま『古今和歌集』を完存する現存最古の遺品です。巧みな連綿を駆使して料紙に合わせた流麗な仮名が見事です。#東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展 pic.twitter.com/pFUJZKXH1w
千年前のものなのに唐紙の色が鮮やかでとても美しい。
照禅者あて偈頌(破れ虚堂)(しょうぜんじゃあてげじゅ やぶれきどう)虚堂智愚(きどうちぐ)筆 中国・南宋時代 13世紀 松平直亮氏寄贈
【照禅者あて偈頌(破れ虚堂)】
— 東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」 (@tohaku150th) 2022年9月27日
南宋の禅僧の虚堂智愚が、入宋した日本僧の無象静照の求めに応じて与えた偈頌(仏道に関する詩)です。寛永14年(1637)京都の豪商茶人の大文字屋の所蔵時、丁稚が本作を切り裂く事件が起こり、後世「破れ虚堂」と称されました。#東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展 pic.twitter.com/JtmCZGKqBD
瀟湘臥遊図巻(しょうしょうがゆうずかん)李氏(りし)筆 中国・南宋時代 12世紀
【瀟湘臥遊図巻】
— 東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」 (@tohaku150th) 2022年8月3日
雲谷円照という年老いた禅僧が、自室に居ながらにして、名勝として知られた中国湖南地方の瀟湘の地に心を遊ばせることができるよう、李という画家に作らせたものです。湿潤な大気を表わす繊細な筆墨が見所です。#東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展 pic.twitter.com/LXnHWADyDa
竜首水瓶(りゅうしゅすいびょう)飛鳥時代 7世紀
【竜首水瓶】
— 東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」 (@tohaku150th) 2022年9月15日
青銅の鋳造による長大な水瓶です。注口に竜頭、把手に竜身を象り胴部に4頭の有翼馬が線刻され、総体は鍍金のあと鍍銀し、部分的に鍍金されています。台脚部は19世紀末に修理されています。法隆寺献納宝物中の金工の代表作です。#東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展 pic.twitter.com/PoEAXeZtNo
八橋蒔絵螺鈿硯箱(やつはしまきえらでんすずりばこ) 尾形光琳(おがたこうりん)作 江戸時代 18世紀
【八橋蒔絵螺鈿硯箱】
— 東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」 (@tohaku150th) 2022年9月5日
主題は『伊勢物語』第九段「八橋」です。「光悦蒔絵」と同じく鉛板を効果的に用い、平蒔絵と螺鈿を併用して全面を律動的に構成しています。明治11年(1878)のパリ万国博覧会出品作です。翌年から管理を博物館が引き継ぎました。#東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展 pic.twitter.com/WntBVWQLuq
この写真の角度だけでなく他の角度も美しい。
埴輪 挂甲の武人(はにわ けいこうのぶじん) 群馬県太田市飯塚町出土 古墳時代 6世紀
【埴輪 挂甲の武人】
— 東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」 (@tohaku150th) 2022年8月28日
左手は大刀を持ち、右手は弓を執り、背中には靫を背負っています。胴回りを守る挂甲を中心に、頭から足先まで完全武装した、写実性の高い武人埴輪です。近年修理が完了しました。#東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展 #埴輪の日 #ハニワの日 #はにわの日 pic.twitter.com/hakRd54MxL
太刀 銘 備前国包平作(名物 大包平)(たち めい びぜんのくにかねひらさく めいぶつ おおかねひら)古備前包平(こびぜんかねひら)平安時代 12世紀
【太刀 銘 備前国包平作(名物 大包平)】
— 東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」 (@tohaku150th) 2022年7月29日
備前刀の最高峰として名高く、さらに日本刀の横綱とも称される名刀中の名刀です。「大包平」の号は、その雄大な造形に由来します。江戸時代には岡山藩主池田家に伝来しました。まさに伝家の宝刀です。#東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展 pic.twitter.com/WuvG5RBdhz
太刀 銘 三条(名物 三日月宗近)(たち めい さんじょう めいぶつ みかづきむねちか)三条宗近(さんじょうむねちか)平安時代 10~12世紀 渡邊誠一郎氏寄贈
【太刀 銘 三条(名物 三日月宗近)】
— 東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」 (@tohaku150th) 2022年9月19日
古雅で優美な太刀姿を示し、「三日月」の号は刃文に三日月形の打のけがあることに由来します。天下五剣の一つに数えられる名刀で、豊臣秀吉の正室高台院、将軍徳川秀忠が所持し、徳川将軍家に伝来しました。#東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展 pic.twitter.com/MMpQvbZv9N
音声ガイドにあった重要文化財
鷲置物 鈴木長吉作 明治25年(1892)
初代市川男女蔵の奴一平 松方コレクション浮世絵版画 東洲斎写楽筆 江戸時代 寛政6年(1794)
遮光器土偶 青森県つがる市木造亀ヶ岡出土 1個 縄文時代 前1000年~前400年
樫鳥糸肩赤威胴丸 室町時代 15世紀
夏秋草図屏風 酒井抱一筆 江戸時代 19世紀
【扁平鈕式銅鐸】
— 東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」 (@tohaku150th) 2022年8月15日
銅鐸は弥生時代の青銅祭器で、ベルのように鳴らし豊穣を祈ったとされています。身の区画には、狩猟や脱穀の様子に加え、稲作を営む弥生時代の人々に身近であった水田に集う生き物の姿が描かれています。#東博の国宝 #東博創立150年 #国宝展 pic.twitter.com/hH6qBP49qn
摩耶夫人および天人像 飛鳥時代 7世紀
一休和尚像 没倫紹等賛 室町時代 15世紀
麗子微笑 岸田劉生筆 大正10年(1921)
などなど。
すべて見応えがある。
最後に撮影スポット。
金剛力士立像(こんごうりきしりゅうぞう)平安時代 12世紀 木造 彩色 令和4年(2022)購入
金剛力士は阿形と吽形一対の仏教の守護神。仁王ともいう。この2体は平安時代に遡る貴重な作例である。かつて滋賀県の寺の門に安置されていたが、昭和9年(1934)の室戸台風で大破した。近年の修理をへて、令和4年に新たに収蔵された。 ~看板より~
目にも鮮やかな紅綸子の振袖をまとった若い女性が、ふと振り返る一瞬を描く。下げた髪の先端を輪に結んだ「玉結び」の髪型に、帯は人気の「吉弥結び」。まさに当時流行の最新ファッションである。 ~看板より~
会期後半では複製だった。残念。
たくさんの人、照明を絞った展示で疲れてしまって、いつもならもう一度見返すが今回は気力がなくなってしまった。
次は1階の常設展へ。
<東京国立博物館国宝展関連の記事>
<追記 会期延長が決まった>
【12月18日まで会期延長】
— アイエム[インターネットミュージアム] (@InternetMuseum) 2022年12月5日
東京国立博物館「国宝 東京国立博物館のすべて」が会期を延長!
12/13~15の日時指定券は、12/7正午~
12/16~18の日時指定券は、12/9正午~に予約可能。詳細は公式サイトにてご確認ください
会場レポートはこちらhttps://t.co/IRdJhVeYgj#東京国立博物館のすべて pic.twitter.com/Y8BujNEhbL