トヨタ自動車(7203)
第117回定時株主総会に出席した。
会場は愛知県豊田市の本社。
コロナ禍での株主総会のため、最寄り駅からの送迎バスなし、飲み物の提供なし、お土産なし。
例年車で出かけるが、今回初めて公共の交通機関を利用。
最寄駅の愛知環状鉄道三河豊田駅から歩く予定だったが、ちょうど市内を走るコミュニティバスの「とよたおいでんバス」(運賃100円~)があったので利用してみる。
初めて利用するバスはノウハウがなくて躊躇するが、運転手さんに声をかけて聞いてみたところ親切に教えてもらえた。
会場までの道路はまったく渋滞しておらず、スムーズ。
一昨年までだったら歩いた方が早いが、今年はバスに乗った方が早そう。
定刻10分ぐらい前に到着。
過去出席したときは第1会場の本館ホールは満席で中継会場からだったが、今回初めて第1会場へ。
そのタイミングで会場に入る株主は私一人。
入り口前や受付付近でズラッと待機するスタッフさんがおり、入り口の看板を撮影したかったが、遠慮してしまった。
(帰りにちゃっかり撮影した。)
受付前に、検温、手の消毒。
受付は無人対応で、読み取り機に議決行使書のバーコードをかざして読み込ませ、次のボックスに議決権行使書を入れると発券機から受付番号がプリントアウトされる。
この受付スタイルは初めて。
席は受付番号に書かれた席に案内していただく。
受付番号順なので前は埋まっていて、だいたい会場の半分ぐらいのところに案内される。
報道によると昨年よりは若干出席者が増えたようだが、過去最高の出席者だった2年前に比べると1/10以下とのこと。
イスは間隔を空けずに並べていたが、ひとつおきに座るよう座れない席に張り紙があった。
カバンなどを置くのに隣にイスがあるとラクなのでありがたい。
座席指定されたイスの上には下の案内が置かれている。
裏面はアンケートになっていて、記入後は席においておくよう記載があった。
予備会場を含めたくさんの会場の用意があったよう。
議長は豊田彰男代表取締役社長。
いつもモニターからだが、今年は遠目でも直に拝顔できうれしい。
コロナ感染防止を理由に質問を一人一問とお願いする企業もあるが、こちらはそういったお願いはなかった。
報道機関のネットニュースをざっと確認した中でロイターの記事が私の印象と一番近い気がする。
こちらの記事にもある、米中からのリモート回答で、「世界一」ではなく、それぞれの「街で一番」を目指すというのがとてもよかった。
ネットニュースにならなかったようなもので印象深かったものとして、
最初に指名された株主は、前日に上場来初めて1万円の大台に乗せた株価について祝辞され、会場内の株主に祝意の拍手を求められた。
会場内はもちろん賛同して拍手。
こんな始まり方はなかなかない。
一番多く質問されたのは静岡県で開発される未来都市ウーブンシティについて。
3名の株主から質問があった。
そのうちの一人の株主さんの出席番号は223番で、2月23日は富士山の日で、かつウーブンシティの地鎮祭の日は2月23日だったとの豆知識を披露されていた方もいらした。
ウーブンシティの担当のカフナー氏からそれぞれ英語で回答があった。もちろん同時通訳も。
回答の中で、「現在、未来」というお話があったが、別に議長からも「未来、現在、過去」の仕事というお話もあり、とても興味深かった。
趣旨を上手くまとめられない。
後日「トヨタイムズ」に総会内での社長からのメッセージを載せるとあったのできっとこのお話も載ると思う。
質問の趣旨が不明瞭なまま演説のように長々とお話しされる株主に対しても、特段に丁寧に回答されていた。
豊田社長の臨機応変の対応は毎回とてもステキだと感じる。
コロナ禍以前と同じよう、11時半過ぎまで質問を受け付け、議案はすべて拍手をもって可決された。
最後の挨拶の中で言葉に詰まるところもあったりしたが、株主から声援や拍手が送られた。
正午少し前終了。
コロナ禍でも過去最高の配当及び株価という状況での株主総会。
どの質問に対してもたいへん丁寧でわかりやすい回答を聞け、お土産はなかったが出席したことにとても満足できるものだった。
また来年も今年のような株主総会を期待したい。
<過去の株主総会の記事>
昨年2020年は欠席。