メナード美術館で開催中の開館30周年記念所蔵企画展「田渕俊夫 -時をきざむ 心にきざむ-」を鑑賞してきた。
愛知県小牧市にある美術館。
化粧品メーカーの日本メナード化粧品の創業者夫妻のコレクションをもとにつくられたとのこと。
日本画家・田渕俊夫(1941-)は、「感動」する心を制作の原点に、植物や風景画を中心とした作品を発表しています。それらは、画家が目にした一瞬の時が印象的に描かれており、さらには悠久の時を感じさせる壮大さをもつ作品となっています。
メナード美術館では開館30周年を記念し、「田渕俊夫 -時をきざむ 心にきざむ-」を開催いたします。 当館の田渕作品は、愛知県立芸術大学に画家が赴任して以来、その画業に着目し収集してきたものです。これまで「田渕俊夫展」を3回開催してまいりましたが、今回はコレクションのみで展覧会を構成する初の試みとなっています。
所蔵する全43点すべてを出品し、過去、現在、そして未来へと続くであろう田渕俊夫の画業をご覧いただきます。
初公開コレクション2点、ちらしの表紙にもなっている「緑の詩」(1973年)、チケットに載っている「刻(一の酉)」(1995年)と奈良県の法相宗大本山薬師寺食堂に奉納された壁画の写生と下図が今回の一押しの見所かと思われる。
今回印象に残ったものとして、
「早春(さはる)」(1977年)
愛知県立芸術大学に赴任中の作品はこの地方を題材にしたものも多く、なじみのある風景がなんだかうれしい。
屏風絵が5点あったが、特に墨絵に引き込まれる。
ちょうど秋の風景でもある「すすき」(2008年)がよかった。
奈良の薬師寺は一度も出かけたとこがないが機会があったら、壁画の現物もぜひ拝見したい。
別館アネックスで開催されるワークショップは終了していた。残念~。
会期の終盤なのでやむ得ない。