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青森県立美術館「奈良美智: The Beginning Place ここから」

先日、青森県立美術館で開催の「奈良美智: The Beginning Place ここから」(2023/10/14~2024/2/25)を観賞してきた。

2006年開館。建築家青木淳設計。

 

ホテルから青森県立美術館までタクシーで。

運転手さんは暖冬でこんなに雪が空くない年は初めてと言っていたが、美術館はしっかり白銀の世界。

チケットは電子チケットも対応していたので、電子チケットで購入。

残すところあと3日に迫った3連休の初日の午前10時過ぎ、当日券購入行列が中でもトグロを巻いていて外にも伸びていた。

 

 

 

マルク・シャガール(1887-1985)のバレエ「アレコ」の背景画全4点のあるアレコホールから。

シャガールがバレエ「アレコ」公演のために制作した背景画全4作品。1968年最終公演。青森県立美術館が3点、1点(第3幕)はアメリカのフィラデルフィア美術館から借用。

 

第1幕《月光のアレコとゼンフィラ》1942

 

第2幕《カーニヴァル

 

第3幕《ある夏の午後の麦畑》フィラデルフィア美術館蔵

2017年から借用。

第4幕《サンクトペテルブルクの幻想》

 

 

ここでも入場待ち行列

 

奈良美智: The Beginning Place ここから」の展示室は5つのテーマにわけられている。

青森県立美術館は、国際的に活躍する美術家・奈良美智(なら・よしとも)の個展を開催いたします。
奈良美智は1959(昭和34)年、青森県弘前市に生まれました。愛知県立芸術大学で本格的に絵画を学び1987年に同大学大学院修士課程を修了すると、翌年にはドイツに渡り、国立デュッセルドルフ芸術アカデミーで学びながら制作を続けます。2000年に帰国してからは、国際的な評価へとつながる大規模な個展の数々を、国内はもとより欧米やアジア各地で開催しています。約40年に及ぶその歩みから生み出された、孤独にたたずむ鋭い眼差しの子どもの絵画やどこか哀しげな犬の立体作品は、国や世代を超えて多くの人々の心を捉えてきました。
本展は、前回の「君や 僕に ちょっと似ている」展(2012-13)から約10年ぶりの当館での個展となります。東日本大震災以後の奈良は、自らがよって立つ地盤を確かめるように、たびたび過去に意識を向けています。自分史に関わる土地に旅をしたり、旧作を新たな眼差しで捉え直したりなど、過去との出会いを通じて奈良は「自分の時間軸に一本の幹を見つけ」ようとしています。本展では、感性の起源(はじまりの場所)へと至る「一本の幹」を探り当てるべく設けられた5つのテーマの中で、近年の作品と共に学生時代にまでさかのぼる秀作の数々を展観いたします。
タイトルの「The Beginning Place」とは、奈良の創造の「はじまりの場所」としての「故郷」を示唆すると同時に、奈良の作品との出会いが生み出す「はじまりの場所」を意味します。過去と現在を行き来するように旧作と近作が織りなす展示空間から、美術館の外に続く作家の郷里の風景へと、この展覧会を通じた体験が、訪れる人にとって、希望をはらんだ何かしらの「はじまりの場所」となることを願ってやみません。

www.aomori-museum.jp

 

 

 

<1.家 House/Home>

初期の作品。

『カッチョのある風景』1979 個人蔵

『Merry-Go-Round』 1987、アクリル絵具・キャンバス、130.3×130.3cm、個人蔵


『Romantic Catastrophe』1988 個人蔵(豊田市美術館寄託) 『Untitled』1988作家蔵

 

豊田市美術館にある作品、こちらで会えた。

 

『Days』2011 ミックスメディア 作家蔵

 

 

2011年は日本人にとって、それ以前、それ以降と分岐点になったと思う。

その後、コロナ禍というパンデミックは世界の人々にとって、それ以前、それ以降の分岐点になった。

 

 

<2.積層の時空 Space-Time in Layers>

『I Want to See the Bright Lights Tonight』2017 作家蔵

 

陶器5点

 

『心の銃』『じゃがいも機関車』『Crying in the Wind』『Fired Up generation』各2018『どうしてこんなに涙が…、』2022

2018年作の4点は他の展覧会で見た気がする。

 

『Hazy Humid Day』 2021、アクリル絵具・キャンバス、220×195cm、作家蔵

 

 

『Tainan Quarntine Drawings』2021 ミックストメディア(ドローイングインスタレーション)一部

台湾での隔離期間中、ホテルで制作したドローイング。

 

2022 作家蔵

 

 

『Midnight Tears』2023 作家蔵

 

 





<3.旅 Travel>

《Ennui Head》(2022年)

 

《Peace Head》(2021年)

 

 

 

《オホーツク少女島 知床岬》(2020年)



 

 

 






<4.No War>

『台座としての「森の子」』2023

像の上に無数の犬は輸送を手がけたヤマト運輸のスタッフさんが奈良さんとともに設営とのこと。

 

『I don't Mind,If You Forget Me.』2001

 

中にはインターネットで募集した奈良作品モチーフのぬいぐるみ。

 

 

 

 

<5.ロック喫茶「33 1/3」小さな共同体>


高校時代に通い詰めたロック喫茶の店舗を再現

中に入ることもできたが、行列がすごかったので。

 

<つづく>

ma-mimume.hatenablog.com