先日、藤田美術館を鑑賞してきた。
22年にリニューアルオープンしたばかりの真新しい建物。
実業家の藤田伝三郎(1841-1912年)、長男の平太郎(1869-1940年)、二男の徳次郎(1880年 - 1935年)のコレクション。
藤田伝三郎は、西南戦争で巨利を得た関西財界の重鎮とのこと。
宿泊先から徒歩10分程度だったのでお散歩がてら出かけてみた。
入館料は美術館扉前でキャッシュレス決済。
一グループずつ対応し一グループずつ入館の説明するため、スムーズではない。
チラシはなく、自身のスマホ利用して音声サービスを聞くシステム。
展示品の写真撮影(フラッシュNG)がOKだったよう。
自身の入館時には説明がなく、鑑賞後、他の人の入館の説明が聞こえてきて判明。
人によって説明があったりなかったりは不親切に感じた。
展示テーマを定めて所蔵品を3ヶ月毎に入れ替える展示方法。
<おとなの絵巻妖しいもの、不気味なもの…ちょっとオトナな世界>
大江山酒呑童子絵巻 菱川師宣筆 江戸時代 1692年
吉原通図 鳥文斎栄之 江戸時代 18~19世紀
小野小町坐像 桃山~江戸時代 16~17世紀
重文 小太刀 銘 國行 鎌倉時代 13世紀
幽霊・髑髏仔犬・白蔵主三幅対
長澤蘆雪 江戸時代 18世紀
<藤田家茶会 藤田平太郎(江雪)が席主をつとめた 大正9年光悦会>
本手御所丸茶碗 銘 藤田 朝鮮時代 17世紀
重文 大燈国師墨蹟偈語 鎌倉時代 14世紀
祥瑞蜜柑香合 中国・明時代 17世紀
重文 十五番歌合断簡
藤原伊房 平安時代 11世紀
手桶形水指 本阿弥光甫 江戸時代 17世紀
江岸閑鷗図 祥啓 室町時代 15世紀
<国や信者を守護する仏教の道具>
重文 金銅密教法具 鎌倉時代 13世紀
四天王像 鎌倉時代 13世紀
木彫神像三体 平安時代 12世紀
金銅五鈷鈴 中国・唐~宋時代 9~13世紀
十二天図屏風 室町時代 15~16世紀
曜変天目茶碗などの国宝を9点所有しているが、今回は展示されていなかった。
藤田邸跡公園は無料開放されている。
紅葉がきれい。
美術館内に茶屋があったので一服したかったが、スタッフがイマイチで、レジ前で5分以上待たせられ、待っている間に飲み終わった人が返却する際、御抹茶がちゃんと立てられておらずダマがあるというような指摘が聞こえたのもあり、いただくのをやめた。
寝屋川超しに見える大坂城。
大坂城は戦前に再建されたものだが、登録有形文化財に指定されている。
マンホールはEXPO2025のミャクミャクだった。