まみむめ◎めも

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岩倉市 名草線高架取り壊し工事中

 
道路工事の途中経過。
 
 
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愛知県岩倉市、東部を南北に通過する名草線の高架の南側の盛り土がなくなっている。
 
 
一宮市千秋町町屋~岩倉市西市町
全体計画:延長1.7km 幅員23m
事業着手:平成14年度
道路拡幅により、4車線化を実施しています。
一宮市内においては、平成25年11月に供用開始を行いました。
また岩倉市内においては、用地買収が完了し、平成27年度より、県道浅野羽根岩倉線との立体交差箇所の4車線化及び平面交差点化工事に着手しました。
岩倉市西市町で陸橋の撤去が進んでいる。田んぼの真ん中にあり「なぜ、ここに」と思わせるような奇妙な風景だった。陸橋に付いた銘板「名鉄線」「いわくらこせんきょう」が、ヒントだった。
 県道名古屋江南線(旧名草線)が、県道浅野羽根岩倉線をまたぐための陸橋。種を明かすと、下の県道は元々旧名鉄一宮線で、廃線後に道路になった。
 陸橋は1955(昭和30)年、一宮線の線路をまたぐ橋としてつくられた。当時の県道名草線は、車社会の発展とともに建設された名古屋と江南を結ぶ大動脈。交通を遮断しないため、踏切でなく橋で線路を越すことになった。
 県一宮建設事務所によると、県道名古屋江南線の4車線化を進めており、撤去は立体交差から平面交差に改めるための工事の一環。これまでは現場の2本の県道間で右左折ができず、不便だという声が上がっていた。
 2015年12月から交差点を改良中で、19年3月ごろ完成予定。陸橋は橋部分が12月ごろ撤去され、橋の両端の土盛り部分が取り去られて平面になり、交差点が整備される。
 元名鉄社員で鉄道関連の著書も多い清水武さん(77)は「一宮線は私が入社してすぐ廃線になったが、昔は名古屋と一宮を結ぶ幹線だった。研修で電車を運転したこともあり、こ線橋の印象は薄いが、できたばかりの名岐バイパス(国道22号)の踏切が印象深い」と懐かしむ。
 多くの鉄道廃止は乗客数減少が理由だが、一宮線の廃止理由は異なる。名岐バイパスと線路との立体交差を求められた名鉄は、それを断念し廃線を決めた。「お客もそこそこあったが、車社会に負けてしまったわけだ」と清水さんは語る。
 こ線橋で車社会への対応をした一宮線だったが、結局はモータリゼーションの流れに押し切られた形。そして、その名残が一つ消える。