愛知県豊田市に出かけたついでにいろいろ廻り、最後にこちらを鑑賞。
平日の午後、閉館近くなるにつれだんだんお客さんもまばらに。
愛知県日進市のご出身なんだそう。
16世紀フランドルを代表する画家、ピーテル・ブリューゲル1世に始まり、150年にわたって画家を生み出した、ブリューゲル一族。その系譜を辿りながら、風景画、風画、花の静物画など、一族やその追随者たちが手がけた作品を通して、16、17世紀フランドル絵画の魅力に光をあてます。本展は通常見ることができない個人所蔵の絵画など約100点により構成され、そのほとんどが日本初出展となります。
ブリューゲルについて、全く不勉強で名前には聞き覚えもある気もするのだが全く思い出せない。この展覧会で勉強することに。
そもそも一人の画家ではなく、4代にわたる画家一族みなブリューゲル。
ブリューゲル一族
(1)ピーテル・ブリューゲル1世(1525/30-1569)父
(2)ピーテル・ブリューゲル2世(1564-1637/38)子(長男)
(3)ヤン・ブリューゲル1世(1568-1625)子(次男)
(4)ヤン・ブリューゲル2世(1601-1678)孫 (3)の子
(5)アンブロシウス・ブリューゲル(1617-1675)孫 (3)の子
(6)ダーフィット・テニールス2世(1610-1690)孫の夫 (3)の子の夫
(7)ヤン・ピーテル・ブリューゲル(1628-1664)ひ孫 (4)の子
(8)アブラハム・ブリューゲル(1631-1697)ひ孫 (4)の子
(9)ヤン・ファン・ケッセル1世(1626-1679)ひ孫 (3)の孫
Wikによると
(1)ピーテル・ブリューゲル1世:農民画家
(2)ピーテル・ブリューゲル2世:地獄のブリューゲル
(3)ヤン・ブリューゲル1世:花のブリューゲル
ピーテル・ブリューゲル1世(※1)の代表作のひとつ「バベルの塔」が昨年東京と大阪で開催された展覧会にきていた。
このあたりで見聞きしたのかもしれない。
音声ガイドで案内があった「空気遠近法」という表現方法があることを知った。
手前を茶色、奥を青く霞むカンジにすると立体的になるんだそう。
学生の頃にこれを知って利用できていたら写生の評価が変わっていたかもしれない。
後方の展示室「静物画の隆盛」「農民たちのおどり」は6月17日まで撮影OK!
遠慮なく。
ヤン・ブリューゲル2世(※4)フランス・フランケン2世「彫刻と鍍金の施された花瓶に入った花束」
アンブロシウス・ブリューゲル(※5)「花瓶に入ったチューリップとダリア」
アンブロシウス・ブリューゲル(※5)「ガラスの花瓶に入った花束」
ヤン・ブリューゲル2世(※4)「ガラスの花瓶に入った花束」
ヤン・ブリューゲル2世(※4)「籠と陶器の花瓶に入った花束」
ヤン・ピーテル・ブリューゲル(※7)「花の静物」
ヤン・ファン・ケッセル1世(※9)「蝶、カブトムシ、コウモリの習作」
ヤン・ファン・ケッセル1世(※9)「蝶、コウモリ、カマキリの習作」
ピーテル・ブリューゲル2世(※2)「聖霊降臨祭の花嫁」
ピーテル・ブリューゲル2世(※2)「野外での婚礼の踊り」
当時の女性はみな白いずきんをかぶっているが、花嫁だけはかぶっていない。
男性のズボンの膨らみが気になったが、14~16世紀に流行った「コッドピース」というものなんだそう。ほぉ~。
午後5時半の閉館だが、午後5時過ぎた頃には貸切になり、スタッフさんの視線が気になってしまった。
ギリギリまで鑑賞しようと思ったが、落ち着かないので。
ちょっとだけブリューゲルの一族を勉強できた気がした。
個人蔵の作品ばかりなので、今回鑑賞した作品をまた目にすることはないかもしれない。
一期一会ですな。
この展覧会終了後、一年近く臨時休館(2018年7月17日~2019年5月31日)。