先週出かけてきた豊田市美術館。
目的は「デトロイト美術館展 大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち」の鑑賞。
グスタフ・クリムト『オイゲニア・プリマフェージの肖像』1913‐14年 140×85
豊田市美術館所蔵の目玉作品のひとつ。
女性が花畑のような背景に浮かび上がって、華やかで幻想的な雰囲気をたたえた肖像画です。モデルのオイゲニアは、銀行家オットー・プリマフェージの妻で、元女優でした。オットーはクリムトが設立に協力したウィーン工房の主要なパトリン(後継者)の一人であり、後に工房の二代目オーナーとなりました。オイゲニアはウィーンのファッション界では有名な人物であり、1912年にオットーが妻オイゲニアと娘の肖像画をクリムトに依頼してこの絵が描かれました。
大胆な絵の具のタッチによる装飾的な画家の中で、顔や手といった肉体はリアルに生々しく描かれています。肖像性のリアリズムと画家の装飾性がみごとに結合した、クリムトの後期肖像画を代表する作品のひとつです。
下世話なコトだがトヨタ自動車の寄付金により約17.7億円で購入されたんだそう。
フランシス・ベーコン『スフィンクス』1954年 151×116
ルネ・マグリット『無謀な企て』1928年
アトリウムには山本富章『斑粒・ドット・拍動』の作品のひとつも。
2階からは豊田市の街並みが望める。
屋外展示
ヘンリー・ムーア『坐る女:細い首』1961年 ブロンズ
内田和孝(1948-)『地球の丸み-月夜』1997年 安山岩
別館の高橋節郎館
高橋節郎(1914-2007)『月面一歩』1995年 御影石・ステンレス
1984(昭和59)年に豊田市で開催された展覧会が機縁となり、漆芸家の高橋節郎氏より多数の作品が豊田市に寄贈されました。1995(平成7)年には豊田市美術館の隣に「高橋節郎館」が開館し、ここで同氏の作品を展示公開するとともに、漆文化の普及を目的とした各種事業を行ってまいりました。
ミュージアムショップでこちらも購入。
3Dポストカード ドイツ製 各300円
テオフィル・アレクサンドル・スタンラン『黒猫(ルドルフ・サリの黒猫の巡業)』(1896年)
この美術館に関係ない絵画だが、気に入ったので。
年パスを買おうかと検討中。
今後の企画展
「ジブリの立体建造物展」7/15-9/25
「蜘蛛の糸」10/15-12/25