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王子動物園 番外編(旧ハンター住宅) ~JR秋の乗り放題パス 1日目~

 
先週、JR秋の乗り放題パスを利用して日帰りで各地に3日連続小旅行。
初日は神戸市灘区の王子動物園のパンダに会いに。
 
 
王子動物園は、日本でパンダとコアラをみられる唯一の動物園。
 
園内には神戸異人館の旧ハンター住宅が移築されており、ちょうど内部を公開中。

旧ハンター住宅 (国指定重要文化財

 
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旧ハンター住宅
現存する神戸の異人館の中では最大の規模のもののひとつです。
基礎は石造、外壁はモルタル櫛目引きで、南面と東面にめぐらされた重層のコロネード(列柱式)べランダ、その張り出し部の上には三角形のベジメント(切妻のこと)があって、棟飾りや唐草模様の装飾がついています。
ベランダは、はじめ開放されていましたが、日本の風土に適さないために、窓がはめこまれました。
美しくデザインされた窓枠から、ベランダいっぱいに拡がる光は、それ自体が美しい絵画になります。
室内は、1階に玄関ホール、書斎、食堂、応接室などがあり、各出入□の上にはブロークン・ベジメントと呼ばれる額縁、大理石のマントル・ピース、チークの床材、ブロンズのシャンデリアなど、当時の豪華な面影をしのばせます。また階段の踊り場には、英国から取り寄せた美しい色模様のステンドグラスが素晴らしく、英国のジ∃一ジアン風の趣きを呈しています。
この建造物は、当時の富裕な外人生活の―端をうかがうに足る、いわゆる異人館の好標本であり、緑の山々をバックに、洋風の庭園とよくマッチし、細部にまで神経のゆき届いた意匠とあいまって、この時代の異人館の最もすぐれたものといえます。


三角形のベジメント(切妻)
 
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エドワード・ハズレット・ハンター(Edward-Haslette Hunter)氏は、1843年(弘化3年)英国アイルランド州ロンドンデリー市に生れ、1864年(慶応元年)21才のとき横浜の商社員となり、神戸港が開港されるとすぐに神戸に移り、小野浜にできた造船所に入りました。
その後独立してE・H・ハンター商会を設立する一方、大阪安治川□に大阪鉄工所(現在の日立造船)を創設するなどのほか、精機・精米・煉瓦・煙草などの会社をつくり、当時のわが国産業界に大きな貢献をしました。
ハンター氏夫人は、大阪の薬種問屋平野氏の娘愛子で、夫をたすけると共に、婦人会・日本済生会・神戸保育院などの公共事業に力を尽くし、賢夫人の誉れが高い方でした。
ハンター氏は1917年75才で永眠し、神戸の再度山修法ヶ原外人墓地に葬られています。
 
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1階の応接室から食堂を望む。
 
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ブロンズのシャンデリア
 
重厚な大理石のマントルピース
 
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光いっぱいのベランダ
 
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食堂から応接室を望む
 
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階段の踊り場にある英国から取り寄せた英国のジ∃一ジアン風の趣がある美しい色模様のステンドグラス。
 
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2階の居室
 
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まるで朝ドラに出てきそうな素敵な住宅。
見学するだけで、なんだか優雅な気持ちになれる。
 
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