先日、思い立って京都へ出かけた。


せっかくなので、同美術館内で開催中のもう一つの展覧会「マグリット展」も鑑賞することに。

開催期間 2015年7月11日(土)~10月12日(月・祝)
ルネ・マグリットは、私たちの思想や行動を規定する”枠”を飛び超えてみせる独特の芸術世界を展開した20世紀美術を代表する芸術家である。京都で44年ぶりの本格的な回顧展は,ベルギー王立美術館とマグリット財団の協力を得て,代表作約130点を展示。初期から晩年まで、画家の思想や創造の過程をたどり、マグリット芸術の謎の魅力を堪能する。 ~京都市美術館のHPより~

ルネ・マグリット(1898‐1967)は、ベルギーの国民的画家であり、20世紀美術を代表する芸術家。シュルレアリスムの巨匠として知られていますが、その枠にはとどまらず、独自の芸術世界を作り上げました。マグリットの作品は、言葉やイメージ、時間や重力といった、私たちの思考や行動を規定する要素が何の説明もなく取り払われており、一度見たら忘れられない魅力に満ちています。詩的で神秘的、静謐な中にも不穏でセンセーショナルな部分が潜む――イメージの魔術師が生み出す、不思議な“マグリット・ワールド”に、どうぞご期待ください。 ~マグリット展のHPより~
「ルーヴル美術館展」を鑑賞した後なので、館内はガラガラに感じる。
が、やはり人気の展覧会のようで、ひとつの作品をじっくり独り占めというわけにはいかない。

マグリットを収蔵している美術館は国内の各地にあるので、どこかでみたかなと思う作品もたくさん。
全般に、初期の先品はわりあいリアルな感じがある。女性の裸体など少々生々しい。
戦時中は、とても明るい色彩を使うような画風になり、暗澹たる戦火に苦しむ世相に希望の光をともすがごとくで画家の粋な心意気を感じる。
晩年の作品はやはり熟成を感じ、いかにもの山高帽の紳士や青空に雲を模した多くの作品のバリエーションの変化を楽しめる。
チラシに紹介されているもの以外で印象に残ったものとして、
「不思議の国のアリス」1946年 個人蔵 樹や雲が擬人化しており物語を夢想できる。
「自然の驚愕」1953年 シカゴ美術館 海辺にたたずむ二人の上半身が魚、下半身が人間の人魚?半漁人???が印象的。
他にも印象に残ったものは多数あったが、ルーヴル美術館展とは別の日に鑑賞しないと、、、頭の中が許容量オーバーで。。。

次の展覧会は…

フェルメールとレンブラント展 2015年10月24日(土)~2016年1月5日(火)