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稲沢市荻須記念美術館 企画展「磯野宏夫-生命・緑の輝き-」展


稲沢市荻須記念美術館の企画展「磯野宏夫-生命・緑の輝き-」展を鑑賞してきた。

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愛知県稲沢市の稲沢公園内にある稲沢市荻須記念美術館。

稲沢市出身でパリで活躍した画家の荻須高徳(1901-1986)の業績をたたえるために昭和58年(1983)に開館。
美術館内には荻須氏のパリのアパルトマンのアトリエを復元されている。
館内は撮影NG。

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【展覧会趣旨】
 今回は稲沢市に制作拠点を置き、全国的に活躍をした画家である磯野宏夫(1945-2013)の展覧会を開催します。
 磯野は植木や苗木の産地として知られ、田園風景の広がる緑豊かな稲沢市で生まれ育ち、大自然に包まれ、小さな生命がきらめき、光や自然のエネルギーで満ち溢れる「生命の森」を生涯のテーマとしました。
 実際に現地の森へ足を運び取材をする中で、磯野は経済が優先され深刻な自然破壊が進行していることに激しい危機感を抱いていました。自然への畏敬の念を持ち続け、常に謙虚であった画家の眼差しを通じた作品からは、自然からの恩恵や生きることへの喜び、そして生かされることへの感謝が伝わり、私たち人間が守られている存在であることに気づかされます。感動をもとに描かれた作品はどれも温かく自然体であり、多くの人々の心を魅了し続けています。
 今回の展覧会ではライフワークとしての作品と、教科書やゲームソフト「聖剣伝説」、大手企業のポスターなどの仕事で手掛けた作品とをあわせ、点描による色彩豊かなアクリル画約60点により、その魅力を紹介します。ぜひご覧ください。

出品作品 約60点  ~稲沢市荻須美術館のHPより~


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磯野宏夫氏はこの展覧会で初めて知った。
たいへん緻密な画風でアクリル絵の具の色鮮やかなさが印象的。
自然を生き生きと表現されている。フォーカルポイントとして野生動物が描きこまれている作品が多い。

緑が濃い作品が多い印象だが、「ホワイトジャングル」(2002年)の青白い森、「レッドサバンナ」(2000年)の赤い夕陽に照らされる大地と反転する紫のバオバブの樹が目を引く。

地元稲沢の「はだか祭」(2007年)は神様がまつりを見下ろしているような印象。

まほろばの森」(2012年)は磯野氏が亡くなる5日前に磯野家が檀家であるい善慶寺に寄贈されたんだそう。
五色のたなびく尾羽を持った鳥が極楽に導いてくれたかの作品で感慨深い。

2年前の2013年5月に67歳お亡くなりになっているとのことで、生前に拝見できなかったのは残念である。


善慶寺納骨堂「一如院」(稲沢市石橋二丁目202番地)では、晩年に手掛けた壁画を8/11(火)~16(日)の期間限定で特別公開とのこと。
暑さにバテていなければ出かけてみたい。

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稲沢市荻須記念美術館
愛知県稲沢市稲沢町前田365番地8
駐車場

常設展は日を改めて(&避暑を兼ねて)出かけるつもり。