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徳川美術館「国宝 初音の調度-日本一の嫁入り道具-」

 

徳川美術館蓬左文庫開館80周年記念春季特別展 全点一挙公開  
国宝 初音の調度-日本一の嫁入り道具- 

 

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名古屋市東区にある徳川美術館で開催中の展覧会に出かけた。

開催中といっても、昨日が会期最終日。
(この記事を書いている時点で終了している。)
 
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こちらの美術館は徳川御三家尾張徳川家ゆかりの品々を所蔵。
国宝9件をはじめ重要文化財、重要美術品に多数指定されている。
 
 
 
館内はエントランス以外は撮影禁止。
エントランスにあるこちらの甲冑は撮影OK。
 
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ガラスが反射して。。。
 
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常設展で特に印象に残ったのは、

第一展示室の
 
国宝 短刀 銘吉光(名物後藤藤四郎)鎌倉時代
徳川家光 下賜 徳川光友尾張家2代)
千代姫のお嫁入り道具のひとつと考えられているとのこと。
 
刀 無銘一文字(名物南泉一文字)鎌倉時代作 
室町将軍家・徳川家康ほか所持
 
徳川美術館に所蔵されている刀は江戸時代から研いでいないそうだが、400年を超えても輝いている。
たくさんの血を浴びてきたものだろうが、超越した美しさがある。
 
 
 
 
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国宝 初音の調度 -日本一の嫁入り道具-
千代姫は三代将軍家光の長女で、寛永16年(1639)、わずか数え年三歳で尾張徳川家二代光友にお嫁入りしました。千代姫の婚礼調度は、調度の意匠が『源氏物語』の「初音」の帖に因んだ「初音の調度」が47件、同じく「胡蝶」の帖に因んだ「胡蝶の調度」が10件、さらに染織品・金工品を加えた総計70件が現存し、一括で国宝に指定されています。開館80周年を記念し、全点を一挙に公開いたします。
徳川美術館HPより~
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初音の調度は『源氏物語』第二十三帖「初音」の帖の情景と「年月をまつにひかれてふる人に今日鶯(うぐいす)の初音きかせよ」の歌を意匠としており、お道具の中に初音の情景とともに葦手書きと言われる絵柄の中に文字をなぞらえたものが描かれている。
この文字をそれぞれのお道具の中で探すのも楽しい。
 
なんといっても初音の調度はすべて国宝。
戦火から逃れ消失散逸することなくこの平成の現代に江戸初期のお姫様の豪華なお道具を拝見できるのは幸運なことだと思う。
 
 
 
名古屋市東区徳川町1017
 
 
 
今後の企画展の案内。
 
6月13日~7月26日
企画展示 対極の美 白と黒がおりなす世界
 
8月1日~9月13日
徳川美術館蓬左文庫開館80周年記念夏季特別展 
没後400年 徳川家康-天下人の遺産-
 
9月19日~11月8日
徳川美術館蓬左文庫開館80周年記念秋季特別展 
茶の湯の名品-利休・織部・有楽 至高の大名コレクション-
 
11月14日~12月6日
徳川美術館蓬左文庫開館80周年記念特別展 
全点一挙公開 国宝 源氏物語絵巻
 
 
徳川家康源氏物語絵巻は機会があればぜひ鑑賞したい。